アオウミガメ ジョイントブリーディング研修に参加しました📝
この度、3月26日に海洋センターが主催する【ウミガメジョイントブリーディング オンライン研修】に参加いたしました!
当社は2024年11月より、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー(通称:エルナ)が主催する「ウミガメジョイントブリーディングプログラム」に参画し、東京本社に設置されている大型水槽にて、2匹のアオウミガメの赤ちゃんをお預かりし飼育しています。
<参画に関する記事はこちら>
https://e-resi.jp/news/2024/11/6104/
研修では、絶滅危惧種に指定されているアオウミガメの減少の背景や、保全活動としてのジョイントブリーディングの取り組みについて、専門家の方より詳しいお話を伺いました。
特に印象に残ったのは、卵からふ化した子ガメの自然界での生存率がわずか0.2〜0.3%であるのに対し、本取り組みによって安全な環境で育てることで、約2〜3%へと生存率が改善している事です。
生存率が低い原因の一つとして、産卵地である小笠原諸島の大浦海岸に隣接する市街地の光によって、月明かりを頼りに海を目指すはずの子ガメたちが街へ向かってしまい、車にひかれたり、ネズミや他の動物に捕食されてしまうといった「光害」の影響が指摘されています。
ジョイントブリーディングでは、大浦海岸で産まれた卵をより安全な場所へ移したり、
海洋センターや他団体様にて赤ちゃんガメの飼育をお手伝いしていただき、ある程度の大きさになるまで飼育(短期育成)し、
外敵に襲われやすい時期を安全な環境で飼育してから故郷の海へ還すことで、生存確率を約10倍まで高めることに成功しています。
アオウミガメは、大人になるまで約20〜30年かかるといわれており、この活動の成果を実感するまでにはまだ時間がかかりますが、
こうした取り組みが、確かな成果として繋がっていることを実感した貴重な学びの場となりました。

お預かりした当初は、手のひらサイズほど小さかった2匹が、今では全長約20cmに成長し、5ヶ月の間にぐんぐん大きくなりました🐢
今年の夏には、この2匹を小笠原諸島の海へと還す予定です!その日が来るまでは、私たち自身の手でしっかりと見守りながら、大切に育ててまいります😊
当社は環境保全への取り組みを大切にし、地域社会や未来のためにできることを、これからも継続的かつ積極的に取り組んでまいります。
今後とも、ウミガメたちの旅立ちを見守る私たちの取り組みに、温かいご支援・ご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。