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上の写真のように、プロジェクトごとにセキュリティゲートが設けられており、同じビレッジ内であっても、住民以外は他の分譲地に立ち入ることはできません。ゲートの外観はコンドミニアムのものよりも華やかで、まるでショッピングモールのエントランスのようです。
右下の写真は1つのプロジェクトの分譲地図です。これが数十個集まり、ひとつのビレッジを形成しています。
タイの「戸建てビレッジ」とは、その名の通り、ひとつの分譲地を街のように開発・整備した住宅エリアを指します。
分譲地の中には、スーパーマーケット、コンビニ、病院、インターナショナルスクールなど、暮らしに必要なものが揃っています。まるでひとつのコミュニティのように機能しており、日本ではなかなか見られないスケールの大きさに圧倒されました。
今回見学した戸建てビレッジは、バンコク郊外のノンタブリー県にあり、日本でいうと埼玉県のような立ち位置のエリアです。
数ある戸建てビレッジの中でも特に規模が大きいといわれており、複数のプロジェクト(分譲地をさらに区分けした各分譲地)で構成されていますが、いずれも同じデベロッパー(住宅開発会社)が手掛けています。

上の写真のように、プロジェクトごとにセキュリティゲートが設けられており、同じビレッジ内であっても、住民以外は他の分譲地に立ち入ることはできません。ゲートの外観はコンドミニアムのものよりも華やかで、まるでショッピングモールのエントランスのようです。
右下の写真は1つのプロジェクトの分譲地図です。これが数十個集まり、ひとつのビレッジを形成しています。

今回内覧させていただいた物件は、延床面積178㎡の2階建て、約3,700万円で販売されている戸建てです。

印象的だったのは、キッチンが屋内と屋外にそれぞれ1つずつ備えられていたことです。屋内のキッチンは写真のとおりやや薄暗く、換気扇も設置されていません。日本のキッチンとはまったく異なるつくりですが、タイ料理は日本食に比べて香りの強い調味料を使うことが多く、屋外で調理したほうが快適なのだそうです。
実際に、タイではレストランでも客席は室内、厨房は屋外にある店が多く見られます。
そう考えると、「いっそ外で調理したほうが楽」という感覚にも納得がいきます。

ビレッジ内は、公道も整備されておりバンコク市内でよく見る電線だらけの景観もありませんでした。
また一般的に、戸建てはコンドミニアムに比べるとセキュリティ面で劣るといわれますが、戸建てビレッジなら安心です。
ここではコンドミニアム同様に月額約1万円の管理費を支払い、共用部の維持管理や警備体制が整備されています。そのため戸建てでありながらコンドミニアム並みの高いセキュリティ環境で暮らすことができます。
こうした大型ビレッジは郊外に位置することが多く、公共交通機関でのアクセスはあまり良くありません。しかし、車移動がメインの人々にとっては、住まいの選択肢の1つとして選ばれる理由が分かりました。
生活利便性と安全性を両立した住まいとして、郊外型ビレッジが多くの人に支持されていることを実感しました。